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【必読】今日から脚本家 番外編6

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番外編6 「それでも脚本が書けないと嘆く貴方へ 前編」


前回に引き続き、
脚本が書きたいけど書けない人向けというテーマで
コラムを綴ってはいますが‥

「本当に書く気のある人は四の五の言わずにもう書いてる」

という前置きはしておきます。




とは言ってみたものの。
実際問題、脚本一本を仕上げるどころか
執筆に取り掛かること自体、大変な労力を要する訳で。

ゼロからモノを作るのは、それだけ難しいことなのです。

演劇を作っていく上で、
演出、役者、裏方、制作から当日スタッフに至るまで、
楽な工程、簡単な役割など一つも存在しませんが‥
それでもこの
「ゼロから」という生みの苦しみは、脚本家だけのもの。



しかし、何故苦しいか?

やりたいはずなのに、
楽しいはずなのに、
自分で選んだはずなのに、

何故苦しいのか?


それは、
自分と向き合わないといけないからでしょう。

本気で取り組んだしまったら、
自分に才能があるのかないのかハッキリしてしまう
からです。



自分に才能がないかもしれないという不安。

思ったように書けない、思った通りに書けないもどかしさ。

理想の自分と現実の自分との落差。

「こんな筈じゃない」という葛藤。
「この程度なのか」という失意。

そしてそれを他者に公開し、評価される恐怖。
(創作物は自己完結が許されません)


ゼロから作る行為だからこそ、
それらはより顕著になって我々の心に圧し掛かってきます。




僕はまあ‥‥もう慣れたかな?

自分の才能のなさも、
ダメさも不甲斐なさも、
理想に届かない絶望感さえ、今は受け入れている。

ただ、そんな境地に至るには ―
そもそも「脚本家という世界」に飛び込むには ―

若さが必要だった。
無知故の怖いモノ知らずと勢いが。

あの時、唯一の武器と言える「若さ」があったからこそ、
その一線を越えられたのだと思う。




もし貴方が十代、二十代なら、
若さに任せてそのまま突っ切ってほしい。
常識や分別に縛られて動けなくなる前に、です。


そうでない場合。

何事も学ぶに遅いということはないけれど、
年を取れば取るほど始めにくくなるのもまた事実。

ただ、六十代、七十代までいくとは逆にアリかな? という気はする。

何でかは判らないです。
第二の人生というか、リタイア後の趣味というか。
そういうイメージのせいか、
始めやすく、また受け入れられやすい傾向にあるのでしょう(多分)


しかし、それ以外。
三十代~五十代は一番辛い立場にあります。

社会的常識や分別を身に付け、
自分が何者であるかを知ってしまった状態。
世間体や立場や見栄、自尊心に柵(しがらみ)。
重りや足枷で雁字搦めなのに、
それを振り切る若さは疾うになく、開き直るには早すぎる。


未熟でも拙作でも「若いから」という言い訳が使えない。
「これから」とか「先がある」とか、そんな甘えは許されない。
大人であるが故に、駄作を書く訳にはいかないプレッシャー。
いい年こいて恥を掻きたくないという感情。

当然あるでしょう。

とはいえ、本来は十代二十代で始めるべきだったことを
十年二十年遅れでやるというのであれば
ある程度の(それくらいの)ペナルティは覚悟しないといけない。


若さがないのであれば、
覚悟くらいは差し出さなければ。



覚悟以外の何を差し出せますか?
最後の一歩を踏み出すのに必要なのは、
覚悟以外の何でしょうか?

僕には思いつきません。



後編に続く。
 

 

 

 


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