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【必読】今日から脚本家 第7章(前半)

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第7章 評価からの逆考察


ここで、これまで僕が受けた評価の中で、
特に際立ったものを二、三挙げていきたい。

作家活動初期から僕に関わっている人は、
流石にいいトコロに目をつけていると感心させられますね。


まず一つ目は
『 読み物として楽しめる 』 というもの。


具体的にどこを指すのか、とか
技術的にどういうことか、とかは説明しづらいけど、
言われて嬉しかった言葉だし、
脚本なるものはそうあるべきだと思ってます。



読んで楽しい ― これは大事。

読んだ時はイマイチだったけど、
舞台化してみたら意外と面白かった。


というケースも、なくはないでしょう。


しかし、劇団に属さない野良の脚本家や
本当に自分の脚本を採用してもらいたいようなケースだと
それではマズイ訳です。

読んで面白いから、演ってみたい。

まずは興味を持ってもらわないといけないし、
上演してもらえなければお話にならない。
そうでないと「やってみたら」が実現しないのですから。





脚本家の立ち位置は独特です。

多くの演劇人にとって「お客さん」とは
チケットを買って劇場に来てくれる人を指しますが‥

脚本家にとっての「最初のお客さん」は
「上演脚本を探し求めている読者や劇団員」に他なりません。

この点が大きく異なります。


お客さん(読者)を全力で楽しませたい。

そのためにどうすればいいか?
どうすれば引き込めるか?
どうすれば最後まで読んでもらえるか?


その思いが常に念頭にあれば、
脚本の構成が変わる。展開が変わる。
台詞回しの一つ一つも違ってくる。

そうやって書き上げていったものは、自然と
『読み物として楽しめる』に近づくんじゃないでしょうか?






少し話が逸れますが、
「ト書き」もそうですね。

読者を楽しませたいなら、
当然ト書きの書き方も変わってくるはず。

だってそうでしょう?

読者が読みたいのは台詞であって、ト書きじゃない。
台詞の掛け合いの中で、ト書きは不純物でしかない。


どうすれば邪魔にならないか考えるし、
どうやって減らそうかと頭を悩ませる訳です。


ごく稀に(というか、ちょくちょく)、
1ページまるまるト書きでビッシリ! みたいな脚本がありますが‥
あれにはホント辟易しますね。

あれは読者のために書いてるんじゃない。
この通りに実現しろと、
作者の理想を押し付けるために書いてるんです。



もし、山積みの脚本の中から
時間内に一冊選ばなければならないという
シチュエーションに出くわしたら‥

最初の1ページを開いてみて、
ト書きがびっしり書いてある物から捨てていってください。
かなり作業効率が上がります。
(自己本位の脚本は面白い可能性の方が低いですから)




そもそも、ト書きなんてない方がいい。
台詞の掛け合いの中で、
説明などなくとも、情景や動きが目に浮かぶ。
これが最良。

でも、僕らは凡才なので
とてもじゃないけど、そういう訳にいかない。

ならせめて、
3行以内にまとめるか。
読める(読んで苦にならない)ト書きにするか。

何らかの工夫は必要です。




僕は、ト書きだからって
そんなカッチカチの文章にはしないですね。

ト書きだって自分の作品の一部です。
だから、自分の好きなように書く。
口語文だったり、
小説の地の文を意識していたり。
とにかく、読みやすく、軽妙に、自分流に。


そういうところもまた、
『読み物として楽しめる』という評価に
繋がっているのかもしれません。




後半に続く。
 

 

 

 


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