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おおいた演劇同好会

大分演劇人のためのサークル。練習会の活動内容や練習風景を紹介!

【必読】今日から脚本家 第6章

議論

第6章 リアルを追う


ここで言う「リアル」とは、
やれ心理描写が細かいとか、
やれ設定に無理や矛盾がないとか。

そういう意味ではないです。

それより遥かに手前の話。


日本語で言えば、具現性。

要するに、
「その脚本、実現可能ですか?」ってこと。





極端な例を挙げると、

費用が1000万円掛かる、とか。
上演時間が8時間です、とか。

そんな脚本、
誰が上演してくれるのかって話ですよね?



もっと現実的な例だと、
男性しかいない劇団で主演が女性だったり。

あるいは、極端に年配のキャストや
極端に若い子役が必要だったり。
そんな人材豊富な劇団はそうそうないですし‥
客演を依頼するにしても、
子役に対するオファーといのは、
実際問題ハードルが高かったりする訳です。


そこまでいかなくとも、
単純に台詞を覚えるのは大変です。
人数揃えるのもひと苦労。
要求される演技力が高すぎることもあれば、
難解な役作りが必要だったり。
衣装や舞台セットを用意するのも手間暇がかかる‥

そんな感じで、
具現化を阻む現実問題は山積みであり‥

そのためにせめぎ合いが発生します。


「苦労してでもこの脚本を上演したい!」

「この内容だったら、ここまでなら労力を掛けていい」

「いや、そんな大変ならこの脚本辞めとくわ」


‥などなど。



勿論、同じように
脚本家サイドにもせめぎ合いはあります。

「面白さは保証するから、ここまでは苦労してくれ!」

「流石にこれは無茶が過ぎたかな‥?」

「上演しやすいよう、人数も舞台セットもシンプルにしよう」


‥みたいな。




そのせめぎ合いの落としどころですが‥

僕の場合は「自分で手配できるか?」を基準にしてますね。


脚本を書きながら‥

もしこれを上演するとしたら、
この役はあの人にやってもらおう、
この役はこの人で‥

とか考える。

自分でオファーを掛けられる範囲に
登場人物が収まるよう心掛けています。
(なので、僕の脚本は基本的に
 同年代の男子を中心に構成されてます)
(自分の人脈と脚本の内容に
 自信があるなら、いくらでも増やすといいでしょう)



そこから更に派生させ‥

舞台セットとかも自分で考える。

こういうデザインで、
こういう設計だったら、
無理ない予算で自作できるよなぁ‥


上演時間は‥‥2時間か。長い、削ろう。


脚本の中での役者の出ハケも確認。
役者は今どこで待機してる? ワープしないよう要注意。


着替えの時間は? 足りるか?


場面転換はこ~して、あ~して‥。


ここの台詞回しはこんな感じで。


そして、ラストの音と照明はこうッ!!



‥みたいに、自分の頭の中で
始まりから終わりまでひと通りの演出をつける。

そうすれば、上演可能な筋道が自然と拓けるし、
同時に「解を用意する」という責任が果たせます。

僕らは夢想家じゃない。
荒唐無稽のストーリーテラーでもない。
演劇の脚本家なんだから。
「上演可能である」という前提をクリアするのは
当然の責務であり、必須条件です。

「どうすればいいのか作者の自分にも
 解らないけれど、ぜひ上演してほしい」

まさか、そんな無責任さが通るとか思ってないですよね?




「上演可能かどうか脳内でシミュレートする」という
ごくごく当たり前の技法など、
ここにわざわざ書くまでもなく
脚本家たる者なら当然習得済みのことでしょう。
(というか、無意識レベルでやってるはず)

しかし、それでもたまに
そういう気概や意思を感じさせない脚本に出くわしたりしますが‥
正直、義務を果たしていない作品を
最後まで読んであげる義理はない訳で。


上演脚本を希求する読み手が
「これは上演不可能だ」
「上演する気になれない」と思った瞬間に
読破するモチベーションが下がる。
これは致し方ないことであり、
その原因と責任は脚本家側にあります。




書いて満足 ―

っていうんなら、そりゃ結構ですが。
僕は、演劇脚本なら
上演される事が最終目標だと思ってます。


「苦労の割に面白みが少ない」ではそれに届かない。
上演してもらえない。


では、どうするか?

苦労を減らすか。
面白みを増やすか。


劇団に籍を置かない野良の脚本家ならば
なおのこと、その辺はシビアに考えていかないといけません。


リアルを追うとは、そういう意味です。



第7章に続く。
 

 

 

 

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【閲覧注意】今日から脚本家 第5章 補足

議論

【必読】今日から脚本家 第5章 の補足事項です。

過激・不快な表現が含まれます。
以下、自己責任で読み進めてください。
 

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第76回練習会(3)

練習会レポ

後攻のBチームは、
みやさん、はっしー、プラスよしりんの三人組。

選んだお題は
ラズウェル細木「うの十五番 エコノミーうなぎ飯」。

貧乏学生にとって、ウナギはご馳走。
大人になっても社長になっても、ウナギは特別。
それは変わらない ―

そんなお話。



別役実のコント検定とどちらにするか‥
ギリギリまで迷った末、こっちに決定!
そのせいで稽古時間が明らかに足りてないですが、
そこはノリと勢いでカバー!!



朝から不穏でおどろおどろしい脚本が続く中、
最後に明るく笑って終われるのはいいですね。

非常に対照的で
甲乙つけがたい勝負となりました。


第76回は以上です!

20190402_001
グーとパーで別れましょ
 

 

 

 

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第76回練習会(2)

練習会レポ

最近、新しく導入したチーム分け方式。
前回不参加だった人が多いので、ここで改めて説明。

チーム分けして、それぞれ所定時間内で稽古。
その後、相互に発表、鑑賞します。




先攻Aチームは、リサぽん・いっくんコンビ。
お題は、原田宗典「箱の中身」のワンシーン。

前編と後編に分かれていて、
その間の八年という歳月の中で
男と女の関係がどう変わるか?が見所。
20190329_001

面白い分、難易度も高いですが‥
(二人が辞退しかけたほど)

そこは腕に覚えアリの御両人、
見事に演じ切りました!
これには鑑賞側も大満足! 思わずニッコリです!!


その3に続く。
 

 

 

 

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第76回練習会(1)

練習会レポ

2019年3月24日、
第76回練習会のレポートです。


世間は年度末という慌ただしい時期ですが、
それでも参加してくれる人がいるのは嬉しいことです。
今日のメンバーは画像の四人と
プラスで本日顔出しNGの方が一名。

20190327_001


最初のお題は、
呪みちる「炭焼き又六」。
爽やかな日曜の朝には相応しくない、
上げてから落とすホラーテーストとなっております。

登場人物も計15名と練習会史上最多。
これを五人で割り振って進めます。

「無理じゃね?」という気もしますが、
うまくプランニングすればやってやれないことはない!

「ないものをどうするか?」も
作劇する上での大きなテーマですね。




その2に続く。
 

 

 

 

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Author:よしりん@演劇同好会
よしりんアーカイブス別館です。
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