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おおいた演劇同好会

大分演劇人のためのサークル。練習会の活動内容や練習風景を紹介!

【必読】今日から脚本家 番外編10

議論

番外編10 「脚本を面白くするには? 後編」



論ではなく技法の話になってしまいますが、
脚本作成において「相関図」は必須です。

登場人物を列記し、
どの人物がどの人物に対してどういう関係でどう思っているのか?
矢印でつないで書けるだけ書き出す。


シナリオの教本を繙けば、
まず間違いなく紹介されていると思いますし、
我流でも当然のように行きつく技法ですが‥

やってる人が多いようにも見えない。

登場人物が五人を越えたら、書く癖をつけるべきです。




何でそんな面倒くさい事をするのか?

物語の芯をブレさせないためです。


台詞は人間の関係性の中でのみ生まれます。

「このタイミングで普通そんな事言うか?」
「コイツがこんな事を言うのはおかしいくないか?」


受け手にそう感じさせてしまった瞬間、
もう二度と共感を生まなくなるし、
ご都合主義が露呈すればどうしたって白けます。


作者として、物語の都合上
どうしてもこの人物にこの台詞を言ってもらわないと困る ―
あるいは、登場人物に作者の気持ちを代弁させたい ―

そんな時もあるでしょう。

それにしたって、順序や段取りってモノがある。

自分で作った相関図から逸脱してはいけない。
相関図の許す範囲の中でうまく遣り繰りしないといけない。

不便でしょうが、死守してください。


そうした一方的な制約だけでなく、
台詞に詰まった時 ―

コイツならこんな時、何と言うだろう?
どんな口調になるだろう?

などなど、相関図を見直すと
考えが纏まりやすくなる等のメリットもあるので活用しましょう。




個人的な見解ですが、
相関図の矢印は網の目のように細かく密になるほど良いと信じています。
(もちろん、無意味に矢印だらけになるのも考え物ですが‥)

練り込んだ人間関係をうまく脚本に落とし込めれば、
それだけでキャラクターが生きた状態になることでしょう。



逆に、相関図が疎らでスカスカなままでは作品がつまらなくなりそう‥
というのは、素人考えでも直感でわかるはず。

自分でスカスカだと思うなら、
どうにか書き込める矢印がないか頭を捻らないといけない。
どうしても増やせないなら、ここで具材投入。

他者との関連性を ―
過去やエピソードを ―
新たな属性を ―
意外な一面を ―
場合によっては、更なる登場人物を ―


追加して、どうにか矢印を増やす。
そうやって練り込んだ結果は、必ず作品に反映されます。




あと、個人的に重視している点として
一人称をどうするかは必ず決めるようにしていますね。

つまり、こいつは自分の事を何と呼ぶか?

「俺」と「私」ではだいぶ違う。
「わたし」と「あたし」でも印象が変わる。
「拙者」や「某(それがし)」とかだったら、そりゃあもう。

これを決めるだけで
キャラが立ったり、方向性が固まったりします。
(そして、劇中に一人称が変わらぬよう最大限留意すること!)




この一人称にしろ相関図にしろ、
物語をブレさせないための手段です。

整合性を保つために、
そのくらいの労力は惜しまないでほしいですね。

書いたことがないというなら、まずは書いてみてください。
たとえ遠回りになったとしても、その価値は十分にあります。
 

 

 

 

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【コラム】いつか晴れたら

議論

四連休は如何お過ごしだったでしょうか?

感染者も順当に増えていっています。
家で創作活動に勤しむ事ができるのであれば、
出歩かず、じっとしているに越した事はありません。




そんな連休の成果‥‥僕としては50点でしたね。

前半は確かに調子が良かった。
「やればできる子じゃん!」と自分で自分を褒めたほど。

しかし、後半からは
原因不明の体調不良であっという間にペースダウン。
土曜はまる一日寝て過ごし、
日曜にある程度回復したけど、
それでも進捗の遅れを挽回するには至らず‥。

結局、四日間を平均すると50点。
何とももったいない限りです。




夏だし梅雨だし、疑えばいろいろあるもんで、
体調不良の原因をこれだとは特定できません。

けど、「気負いすぎた」「頑張り過ぎた」というのは
確実に関係しているように思えます。



「創作者は何かを産み出さねばならぬ」
「休日は有効利用しなければならぬ」

そう語った自分の言葉に、
自分自身が捕らわれ、自分自身を追い詰めてしまった気がする。
(言霊とは恐ろしいなぁ)

こんなことなら自分らしく、
いつものように程々に適当に頑張っておけばよかった。




冷静に考えて、
そんな悲壮な、切羽詰まったような思いで作り上げた物が
純粋に楽しんでもらえる出来になるかというと‥

多分そうではない訳で。

やはりゆとりや遊び心は大事です。


おそらく多くの劇団さんが
今のこの状況に焦らされ、やきもきさせられてることでしょう。

しかしここで痺れを切らして動くのは、
果たして自分の劇団のカラーに合っているか?
ゆとりや遊び心を見失ってないか?

それは十分に吟味する必要があります。


いつか晴れたら野球しよう ―

それくらい泰然とした心構えの方が、うまくいくのかもしれません。
 

 

 

 

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【コラム】クラスター劇場を生まぬために

議論

新宿の劇場でクラスター発生とのこと。

思いのほかあっさりと感染してしまっているので、
「まぁ大丈夫だろう」という甘い期待は捨てざるを得ない。
認識を改め、気を引き締め直す必要があります。

この件について
「プロ失格」としたり顔で諭す人もいれば、
「餓鬼は慎め」と語気を荒げる人もいる。

いずれにしても、
起きたことに対して後出しで非難するのは誰にでも出来る。

そこから学び、考える事の方が重要です。





不思議なことですが、
「僕コロナ」と呟いただけで逮捕される一方、
保菌者が他者に感染させても

解熱剤の服用で故意に検温を誤魔化そうが ―
自覚症状があるのに出歩いてウイルスをまき散らそうが ―


実害を出しても無罪放免という奇妙な扱いになっています。

つまり、「最善を尽くしたが仕方なく感染させてしまった」という状況であれば
刑法的にも道義的にも責めを受ける謂れはなくなる訳です。


では、その「仕方なく」をどうやって作るか?


劇場の換気、消毒。
客席の間隔を作り、入場者数も減らす。
マスク着用必須。
出待ち、見送り禁止。
出入り口の通行は一人ずつ。
舞台と客席最前列を離す、もしくは遮蔽物を設置する。

などなど。

まあ、これくらいは普通というか当たり前でしょう。
今作成中の舞台は、当然これくらいやってくれるものだと信じたい。





もう一歩進めると、
出演者、スタッフ、関係者一同の検温結果を開示する。

できれば、直近一週間分。
それを劇場入口に貼り付けておく。


さらに進めると、
来場者の入場受付時に、氏名・住所・電話番号等を一筆書いてもらう。
もちろん、身分証明書の提示とセット。
(必ず虚偽申請する者が出てくるので、性善説はアテにすべきではない)

これは明白な脅しです。

「保菌するような行動はしてないですよね?」
「万一の場合は保健所がそっち行きますよ?」
「何なら訴えますよ?」 ― という意思表明。



当然、受付の段階でそんな扱いを受ければ
キレる者、不快に思う者、拒否する者、出てくるでしょう。

しかし、この御時世に
このような対策に対して理解を示さない者、
身元を明かせない疚しさのある者、
万一裁判となった場合に負ける要因を持つ者。

これらの危険因子を入口の段階でシャットアウトできるのは
逆に大きなメリットであると捉えるべきです。
(お客様は神様ですの精神は捨てよう! お客様はリスクです)

お客同士だって、
どこの誰だか明かせない相手と一緒の空間に居るのは不安なはず。





そこまで予防に徹したとしても、
当日に出演者が発熱してしまった‥という事態だって十分あり得る。

一人感染していれば、
その劇団内で既に蔓延していると考えるのが妥当で、
代役を立てようが無意味。

即刻中止にすべきです。


中止にすべき‥‥ですが、
ここまで来て引き返せない!キャンセル料がもったいない!
と強行する者も出てくるでしょう。


それを防ぐためにも ―
「クラスター劇場」などという汚名の屈辱を避けるためにも ―

劇場側も、感染防止のための中止であれば
利用料を払い戻すという特例措置を講じてもいいのではないでしょうか?

もちろん、全額とはいわない。
ある程度 ― 「中止」という選択肢が現実的になる程度に。
そうでもしないと、バカは突っ走る。


本来は、完全に収束するまで座して待つのが正解ですが‥

待ってたら死ぬ、というのであれば
その行動は万全の上に万全を期さないといけません。
 

 

 

 

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【コラム】長雨に思う

議論

毎日毎日、飽きもせずによく降る。

梅雨ってこんな感じだったっけな?
いや、違う気がする。
何かがおかしい。どこか異常だ。

件のウイルスもまた勢いを盛り返してきた。

この先どうなってしまうんだろう、と
絶えない雨音を聞きながら、そんな事を考えてしまう。




今のこの大雨にしろ、
洪水にしろ台風にしろ地震にしろ津波にしろ‥

何十年に一度というレベルのものが毎年来てるんだ。
ということは、これから先もずっとこんな感じなんだろう。

異常気象がスタンダードになる。
平穏無事な年は‥‥今後おそらく来ない。


一縷の望みであったウイルスの収束は‥
危惧していた通り、やはり人為的に失敗し
自粛した分が無駄になる最悪の結末となりました。

そうこうしている間にも、どこかの国でまた新たなウイルスが生まれ、
各国へとまき散らされることでしょう。


既存の演劇が許されない世界 ―

という不安が、現実味を帯びてきています。




こんな状況下でも演劇界有志により、
様々な試みが実践されてはいますが‥

動画配信であれ、無観客公演であれ、
苦肉の策というか、「代替手段」という印象を拭えないし、
厳密な意味では「演劇」でなくなります。


アクリル板や距離感を題材にした上演も
今後ずーっとそればっかり、という訳にもいかない。




感染覚悟、リスク上等で突っ切るか。

新たな道を模索するか。

状況が改善するまでひたすら耐えるか。

いずれをとっても修羅の道でしょう。
でも、進むしかない。


脚本家も脚本家で、
既存の上演形態 ―
劇場での上演を前提としたものや
劇場でなければ実現不可能な作品は、
今は手掛けるべきではないですね。

無駄に終わるし、時期的に悪手です。

それよりは、何が求められているか?
何を提供すれば喜ばれるかを考えていきましょう。
 

 

 

 

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【お知らせ】ダンジョン暮らしのネロ 第2話

お知らせ

よしりん@演劇同好会です。

「はりこのトラの穴」様
「ダンジョン暮らしのネロ」第2話を登録しました。

ウイルス騒動による自粛のため、
長らくアフレコが中断しておりましたが‥ やっと完成です!


アフレコ練習用教材ということで、
今回も動画とデモプレイ版を同時リリース!!

演劇同好会有志+声優学校によるアフレコをお楽しみください!


■アフレコ用(SEのみ)


■デモプレイ版(CV有り)

 

 

 

 

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Author:よしりん@演劇同好会
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